更新日 2014年08月17日
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イギリスのブレア首相 ガーナを訪問 謝罪は無い
イギリスのブレア首相 ガーナを訪問
英国で奴隷貿易廃止法が成立して200周年を迎えた3月25日、英国各地やガーナなどで記念式典が行われたが、会場のひとつ、ウェストミンスター大寺院に黒人男性が乱入、エリザベス女王のすぐ近くで謝罪を求める場面が全国に生中継されてしまった。
2006年11月、ブレア首相は黒人系の「ニュー・ネーション」紙に寄稿、奴隷貿易に「深い悲しみ(Deep sorrow)」を表明。2007年1月には奴隷貿易廃止200年を記念するレセプションを官邸で開いたほか、3月中旬に訪英したガーナ大統領との会談で、奴隷貿易について「遺憾(I'm sorry)」との見解を示した。そして25日のガーナでの記念式典向けVTRメッセージでは「奴隷貿易に英国が演じた役割とそれによる人々の苦しみに英国は深い悲しみと遺憾(Deep sorrow and regret)の意を表したい」と述べている。
しかし奴隷だった側への配慮が十分でないとの非難や、改めて英国の責任を追及し、政府の謝罪や賠償金を求める声も強まっている。ヨーク大司教(英国国教会ナンバー2)は黒人系だが、記念式典に先立ち「かつてモノのように人間を奴隷として売買した英国は正式に謝罪すべきだ」と首相に発言。ロンドンのリビングストン市長も奴隷制に果たしたロンドンの役割を正式謝罪し、すでにフランスや、米バージニア州、英リバプール市、英国国教会が謝罪したのだから「英国政府が謝罪を拒否するのは卑劣」と批判した。
英国の世論は割れている。BBCのウェブサイトに寄せられた視聴者の意見をみると、かつての奴隷の苦しみを思い、真摯に反省する声も多いが、200年前の悪行に今の世代が謝罪したり、賠償金を払う必要はないと考える人もかなりいる。首相官邸は「ブレア首相は歴代首相の誰よりも強い遺憾の意を示した。今は未来に目を向けるべきだ」としている。
2007年3月26日10時6分  配信 毎日新聞
【ロンドン小松浩】英国の奴隷貿易廃止法成立(1807年)から200年を迎えた25日、かつて奴隷貿易の拠点だったガーナや英国各地などで記念行事があった。ブレア首相は昨年秋に黒人系誌に発表した談話と同じ「深い悲しみ」を表明したが、公式謝罪には踏み込まなかった。
首相はガーナのエルミナでの式典にビデオメッセージを寄せ、奴隷貿易を「歴史上最も恥ずべき企ての一つだ」と強調。「この機会に英国は深い悲しみと遺憾の意を表明する」と述べた。ブレア首相は今月半ばの記者会見で「なぜ謝罪できないのか」と聞かれ「私は現に申しわけない(ソーリー)と言っている」と答えたものの、節目の談話やメッセージで「ソーリー」という言葉は使っていない。
これに対し、急進左派的な政治姿勢のリビングストン・ロンドン市長は「公式謝罪をしない英国政府の姿勢は卑しい」と批判。英国国教会のヨーク大主教なども謝罪が必要だと主張した。だが、首相サイドは昨年の談話と今回のメッセージがすべてという姿勢を貫いている。これについて、英メディアは「首相の法的アドバイザーが公式謝罪すれば個人や集団への補償責任を認めることになると助言している」(ガーディアン紙)などと解説した。
英国では市民団体メンバーが、黒人奴隷がやられたのと同様に首をつながれてロンドンまで行進するデモをした。一方、黒人団体の一部は「奴隷貿易廃止法成立後も奴隷貿易は続いた」として、200周年の節目を祝うことに反対した。アフリカ黒人をカリブ海の島や北米に移送する奴隷貿易は16世紀から19世紀まで続き、最大1200万人の黒人奴隷が売られたとされる。18世紀の英国は、世界最大の奴隷貿易国だった。
『 奴隷貿易 』 英国のブレア首相 と ガーナのクフォー大統領

ブレア首相のビデオメッセージ ガーナのクフォー大統領の発言

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